若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)
若衆すなわち元服前の前髪をつけた美少年による歌舞伎。女歌舞伎と同時期から活動していたらしいが,1629年(寛永6)の女歌舞伎の禁止にともない,その地位にとってかわった。内容的には,女歌舞伎と共通するレビュー的な踊に加えて,猿若(さるわか)役者によって伝えられた舞踊的物まね芸や,見世物的な軽業(かるわざ)芸など,多彩な特色をもっていた。しかし女歌舞伎同様容色本位のものであったため,風俗的弊害から52年(承応元)禁止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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