和学(わがく)
神道・歴史・法制・文学・有職(ゆうそく)など,日本の学問領域を幅広く対象とする学問。漢学に対する語。国学と同義に用いられるが,近世の公的呼称としては和学が一般的。本来は漢学中心の学問体系の1科でもあったため,近世前半は林羅山(らざん)・貝原益軒・新井白石など主として漢学家によって担われたが,元禄期以降,契沖(けいちゅう)・荷田春満(かだのあずままろ)・壺井義知(よしちか)・吉見幸和など和学を専門とする人材が輩出した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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