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野郎歌舞伎(やろうかぶき)

1652年(承応元)若衆歌舞伎が禁止され,翌年,赦免の条件として若衆が前髪を剃り落とした野郎頭で舞台へあがった。それ以降,元禄歌舞伎の時代となる貞享頃までの歌舞伎をいう。特色としては,能狂言の摂取,傾城買(けいせいかい)狂言・衆道(しゅどう)狂言の発達,役柄の分化などがあげられる。俳優は依然として売色の対象であったが,演じられる内容はしだいに容色本位から内容本位に移行せざるをえなくなり,元禄歌舞伎の戯曲的発展を準備した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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