ヤルタ秘密協定(ヤルタひみつきょうてい)
1945年(昭和20)2月11日ヤルタ会談のなかで,米・英・ソ3国間に結ばれた秘密協定。ソ連の対日参戦とその条件,第2次大戦後の東アジアに関する合意をその内容とする。ドイツ降伏後の2~3カ月以内に対日戦にソ連が参加する条件として,外モンゴルの現状維持,日露戦争で失われた権益の回復(南樺太の返還,大連港の国際化と優先的使用権,旅順口租借権,満鉄の中ソ合弁会社による共同運営),千島列島の引渡しなどが定められ,さらに中ソ友好同盟条約の締結が約された。この協定はのち対日講和,日ソ国交回復,北方領土問題と関連して戦後日本の重大な政治問題となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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