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弥生時代人(やよいじだいじん)

弥生時代の日本列島には,縄文時代以来の土着の人々と大陸から渡来した人々が混在していたことが知られる。かつては在来系の人々が弥生時代人の主体であったと考えられていたが,近年になって佐賀県・福岡県・山口県などの弥生時代遺跡で,身長が高く,顔が面長で,鼻根が平坦であるなど,縄文時代人とはかけはなれた特徴をもつ人骨が多数発見され,西日本の一部では渡来系集団が優勢であったことが明らかになってきた。この集団の遺伝的影響が,稲作文化の東漸とともに,やがては東日本にまで及び,その結果,在来集団を大きく変化させて現代日本人の原型を形成するに至ったと考えられている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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