山開き(やまびらき)
登山を解禁すること,またその儀式。山が神の降臨する聖地とされ,登山が山頂に祭る神祠を拝むなどの信仰行事であったころ,富士山・白山・立山などの霊山では平日の登拝(とうはい)を禁じ,夏の定めた日を限って禁を解いた。山岳ごとに決められた期日があり,登拝者は事前に数日間の水垢離(みずごり)をとった。現在はスポーツとしての登山の開始期を意味する。長野県南安曇郡では,共有山への入山の禁が解ける山の口明けのことを山開きとよんだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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