山内上杉氏(やまのうちうえすぎし)
上杉氏宗家。関東管領家。1363年(貞治2・正平18)関東管領となった上杉憲顕(のりあき)を祖とし,管領職を継承。子憲方(のりかた)のとき,鎌倉山ノ内に住み,山内上杉氏と称した。孫の憲基(のりもと)は,上杉禅秀の乱で犬懸(いぬかけ)上杉氏憲(うじのり)と争い,その跡は越後上杉房方の子憲実(のりざね)が継いだ。以後,足利成氏(しげうじ)や扇谷(おうぎがやつ)上杉定正(さだまさ)らと抗争。後北条氏の進出により衰退した。憲政のとき,長尾景虎(かげとら)(上杉謙信)に関東管領職と上杉の姓を譲った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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