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流鏑馬(やぶさめ)

笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)とともに武家の騎射(うまゆみ)の三物(みつもの)の一つ。疏(さぐり)とよぶ馬場は2町,両側に埒(らち)と呼ぶ柵を設け,走路から3尺5寸の位置に方形の板的を3カ所に立て,馬上から鏑矢(かぶらや)で順次射る弓技で,矢継早(やつぎばや)の技を競った。公家の武官の騎射の伝統を継承したもので,1096年(永長元)の城南寺離宮での挙行が初見。鎌倉幕府の行事として,鶴岡八幡宮の放生会(ほうじょうえ)などで盛んに興行された。のち衰退したが,徳川吉宗により再興された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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