四大公害訴訟(よんだいこうがいそしょう)
健康や生命に甚大な被害を及ぼした阿賀野川水銀中毒事件・四日市喘息(ぜんそく)・富山イタイイタイ病・熊本水俣病にかかわる損害賠償請求訴訟。1967年(昭和42)から69年にかけて提訴され,71年から73年の間にいずれも原告患者側が勝訴。日本の公害史上画期的な判決だが,賠償金額は低く,害された健康は元に戻るわけではない。四大公害訴訟の過程で「公害は予防こそ大切」という世論が形成され,公害・環境問題に大きな影響を与えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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