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寄席(よせ)

落語・講釈・漫才などの大衆芸能を上演するところ。演芸場。人寄せ場の意。源流としては,元禄期に活躍した京の露の五郎兵衛や江戸の鹿野武左衛門,大坂の米沢彦八らが辻咄(つじばなし)に用いた仮設の筵(むしろ)小屋があげられるが,寛政年間に三笑亭可楽が江戸の下谷に落語の席を開いたのが最初。晴雨にかかわらず口演できたので,自然人寄せの場所になり,寄席となった。同時期に大坂では初代桂文治が常打小屋を建てたが,関西では席または講釈場と称した。以来,盛衰をくり返し今日に至るが,最盛期には東西に100軒をこす寄席があった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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