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吉田光由(よしだみつよし)

生没 1598~1672.11.21 江戸前期の数学者。幼名与七,通称七兵衛,号は久菴。京都の豪商角倉の一族で,祖父宗運と角倉了以(りょうい)は従兄弟。はじめ毛利重能(しげよし)に学び,のち了以の子素庵(そあん)から中国の「算法統宗」を教科書として与えられ,これを研究して「塵劫(じんこう)記」(1627)を著した。多くの工夫がされ,同書は江戸時代の出版物に大きな影響を与えた。肥後国熊本藩細川氏に招かれ,九州各地で指導した。晩年は失明,角倉与一に養われた。著書「古暦便覧」「和漢編年合運図」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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