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吉田松陰(よしだしょういん)

生没 1830.8.4~59.10.27 幕末期の思想家・教育者。長門国萩藩士杉百合之助の次男。名は矩方(のりかた),通称寅次郎,松陰は号。長門国生れ。山鹿流兵学師範だった叔父の死後,吉田家を相続,兵学師範となる。九州・江戸に遊学。1851年(嘉永4)藩の許可なく東北行を敢行して御家人召放となる。54年(安政元)ペリーが和親条約締結のため再航した折,密航を企て失敗し入獄。1年後,叔父玉木文之進の松下村塾の主宰者となり,高杉晋作(しんさく)・久坂玄瑞(くさかげんずい)・入江杉蔵・野村和作・前原一誠(いっせい)・伊藤博文など,幕末~明治期に活躍した人材を教育した。58年日米修好通商条約の調印を批判し,藩に老中要撃の計画を提起したりしたため再下獄。翌年幕府から藩に松陰東送の命が下り江戸に送られ,訊問に際してペリー来航以来の幕府の一連の政策を批判し,処刑された。「吉田松陰全集」全10巻,別巻1巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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