江戸幕府の洋学研究機関。蕃書調所(ばんしょしらべしょ)の前身。1853年(嘉永6)のペリー来航を契機に高まった外交文書翻訳・外国事情調査・洋式軍事技術導入の必要に応じるため,従来その事業を行っていた天文方の蛮書和解御用の1局ではなく,独立した洋学所の設立がはかられた。55年(安政2)古賀謹一郎が頭取に任命されて開設準備が行われ,56年2月に蕃書調所と改称し,7月開業した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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