入浴場で接客する女性。中世前期の有馬温泉に湯女がいたと伝えられ,後期の京都の風呂屋にも入浴の世話や浴後の酒食を接待する女性がいた。これがのちに私娼となり,近世初期に風呂屋女または湯女とよばれた。江戸幕府の禁止令にもかかわらず,髪洗女などの名で存続した例もある。温泉地にはそれぞれの俗称でよぶ湯女をおいた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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