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郵便貯金(ゆうびんちょきん)

1875年(明治8)5月開始の駅逓寮貯金をはじめとする,郵便局取扱いの貯金事業。85年に預金規則を公布,大蔵省預金局が設置されてからは同局が貯金の管理・運用を行った。また90年8月の郵便貯金条例公布以後は,郵便制度の一部ではない独立の郵便貯金制度となった。1905年7月の郵便貯金法の制定で,従来の法規が統合整理された。この間,切手貯金・証券貯金・規約貯金・据置貯金・学童共同貯金を設け,また郵便集配人による貯金取扱いの便宜をとりいれ,広く国民各層の貯蓄収集の機関として定着。貯蓄奨励政策の中心となって零細な大衆貯蓄を集中した。なお47年(昭和22)に制定された郵便貯金法は2007年(平成19)に廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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