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猶存社(ゆうぞんしゃ)

大正期に国家改造を意図して結成された最初の実践団体。1919年(大正8)8月1日,満川亀太郎・大川周明らが「革命日本の建設・改造運動の連絡」のために創立。翌年中国から北一輝(いっき)を迎え,その原稿「国家改造案原理大綱」を印刷・配布した。同人に鹿子木員信(かのこぎかずのぶ)・安岡正篤(まさひろ)・清水行之助・西田税(みつぎ)らがいる。怪文書によって既成勢力を攻撃する北と,教化啓蒙に力を注ぐ大川・満川との方針をめぐる対立から,23年2月解散。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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