1. 用語
  2. 日本史 -ゆ-
  3. 結崎座(ゆうざきざ)

結崎座(ゆうざきざ)

大和猿楽の一つ。奈良県川西町結崎に本拠地があった座。円満井(えんまんい)座・坂戸座・外山(とび)座とともに興福寺薪(たきぎ)猿楽や春日若宮祭,多武峰(とうのみね)八講猿楽に参勤していたが,特に多武峰とは関係が密接で不参の場合には厳罰が科せられる定めだった。長い間観世(かんぜ)座の古名とされていたが,「翁」を演じる組織の翁座としての結崎座から能芸を主とする能座の観世座が派生した。観世座の名は結崎座の大夫観阿弥の幼名観世丸による。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう