アンコール朝(アンコールちょう)
Angkor 802頃~1431頃 トンレサープ湖北岸を拠点に,東北タイとトンレサープ‐メコン水系を連絡する位置に展開した王朝。9~14世紀中葉までに少なくとも26人の王が存在したが,単一の王統ではなかったことが判明している。彼らはアンコール地区に,アンコール・ワットに代表されるような巨大ピラミッド型石造寺院群,東西の大バライに代表されるような大規模貯水池群を建設した。スールヤヴァルマン1世(在位1011頃~50頃),スールヤヴァルマン2世(在位1113頃~50頃),ジャヤヴァルマン7世(在位1181頃~1220頃)は,チャオプラヤ川流域,メコン川流域からベトナム中部沿岸までアンコールの影響圏を拡大し,タイ湾と南シナ海と域内を連絡する大ネットワークを実現した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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