安徽派(あんきは)
北洋軍閥の一つ。段祺瑞(だんきずい)を領袖とする。段が安徽省の出身のため安徽派という。安徽派の政客集団を安福倶楽部(あんふくくらぶ)という。1917年段は内閣を率いて大総統馮国璋(ふうこくしょう)と対立した。この頃に安徽派という名が生まれた。その後,段は内に政客集団の交通系,研究系や奉天軍閥と結び,外に日本の支援を得て,直隷派を圧迫し,国会を牛耳った。しかし第一次世界大戦の終了とともに英米の圧力が加わり,また五・四運動でその売国政策が痛責され,20年ついに安直戦争に敗れ,段は3年間の政権の座からおろされた。28年国民革命軍のため,軍閥としての生命を失った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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