アラム人(アラムじん)
Aramaeans フェニキア人やヘブライ人と同じ北西セム語派に属する。遊牧生活を送っていたが,鉄器時代に入ると移動を開始,シリアからメソポタミア北部に定住し,ダマスクスをはじめとする小国家を建設した。のちに新バビロニア王朝を開くカルデア人もこの一派。隊商交易の分野で本領を発揮し広く各地に進出した結果,アラム語はオリエント世界の共通語となり,アラム文字は中央アジアや南アジアにまで伝播して多くの東方系諸文字を生んだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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