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アユタヤ朝(アユタヤちょう)

Ayutthaya 1351~1767 タイ中部の王朝。『王朝年代記』によれば,1351年に建都,1767年にビルマに攻略されて滅亡するまで約400年間続いた。16世紀半ばにビルマの侵略を受けていったん滅ぶまでの前期アユタヤはアヨードヤと呼ばれ,人脈に頼る組織としての脆弱さを抱えながらも港市国家として発展,アンコール王国を破壊し,スコータイ朝を併合した。16世紀末にナレースエン王により独立を回復した後期アユタヤは,南シナ海とベンガル湾の両通商ルートの結節点にあたる地の利を活かした国際的な中継港として知られ,また後背地の森林物産の積出港ともなって繁栄した。諸王は王室管理貿易を営む商人であり,専門職を諸外国人に委ねて権力を強化すると同時に,仏教の擁護者として君臨した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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