アナルコ・サンディカリスム
anarchosyndicalisme サンディカリスムのなかでも19世紀末から1910年頃までフランスの労働運動において,支配的になった運動の形態と理論を革命的サンディカリスムという。これは労働者の議会につながる政治活動を否定し,ゼネストなど労働者の直接行動により資本主義を打倒し,労働組合の地域的連合による産業の管理をめざす。しかししだいに,国家の否定,個人の自由な結合を主張する無政府主義の影響が大きくなっていったので,アナルコ・サンディカリスムと呼ばれるようになった。ヨーロッパ,南アメリカのラテン系諸国に影響力を持ったが,1920年頃より衰退する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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