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アッバース朝(アッバースちょう)

750~1258 アラブの建設したイスラーム王朝。首都はサーマッラー遷都時代(836~892年)を除きバグダード。全カリフが,ムハンマドの叔父アッバースの子孫であったところから,この名がある。第2代カリフのマンスールから第5代のハールーン・アッラシードに至る時代が黄金時代で,中央集権的な支配体制が確立していた。その後カリフの権力は急速に衰え,政治の実権はブワイフ朝,セルジューク朝の君主に握られ,ついにフレグの西征によって滅亡した。産業,経済およびイスラーム文化の最も発達したのは,9~11世紀のことであった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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