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アシュール文化(アシュールぶんか)

Acheul フランス北西部,アミアン近傍のサン・タシュール(Saint-Acheul)遺跡を標式遺跡とし,石核(せっかく)石器系の旧石器を主とし剥片(はくへん)石器を伴う。アフリカでは約170万~160万年前に出現し,130万年前頃には西アジアへ拡散した。その後,西ヨーロッパおよび南アジアに広範囲に分布するようになり,30万年前から10万年前頃まで続いた。前期,中期,後期の3期に分けられる。いわゆるクー・ド・ポワン(握斧(あくふ))のほかに,クリーバー(なた状石器),削器(さっき),手用尖頭器などの剥片石器ならびに狩猟用の投玉が使用された。ヨーロッパ,アフリカ両大陸の前期旧石器文化の後半を代表する石核石器系文化である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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