アシュアリーを祖とするスンナ派イスラームの神学派。マートリーディー派と並ぶ代表的なもの。ムータジラ派の合理主義的神学を批判しつつ,理性を用いた思弁によって伝統主義的信条を主張し,合理主義と伝統主義の中道の立場をとった。特に,人間の犯す悪は,神の創造によるものか人間の自由意志かという問題で,神の創造した善悪の行為を人間が獲得するとする獲得説を唱えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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