1. 用語
  2. 世界史 -あ-
  3. アウディエンシア

アウディエンシア

Audiencia ・スペインで,中世末レコンキスタの進展に伴い,イスラーム勢力から占領した地域の秩序維持のためにつくられた王立の法廷。チャンシレリーアとも呼ばれた。カスティリャでは,エンリケ2世が1371年に初めて設立した。・スペインのアメリカ植民地に設けられた高等法院。副王制とともに,統治の柱となった機関であり,1511年サントドミンゴに置かれ,その後全部で14設置された。ペルー,メキシコの両副王領アウディエンシアと,各地に置かれたプレトリアル・アウディエンシアに区別される。基本的には裁判所だったが,同時に副王の行政の諮問機関の役割も果たし,立法の権限も持っていた。14のアウディエンシアの存在が,独立運動やその後の各国の区分を規定した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう