9~12世紀を中心に,イスラーム世界の都市で活躍した任侠(にんきょう),無頼の徒。イラクやペルシアのものが有名で,ムルウワ(男らしさ)やフトゥウワを理想としつつ,集団を形成した。また,居住地域に根ざして街区を防衛し,女性や弱者の援護を標榜する一方,富裕者の財産を強奪した。権力者に利用されたり,軍事力を提供した事例もみられる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう
この記事が気に入ったらいいね!しよう