世界貿易史上名高い藍はインドの産物。古来中近東や地中海周辺市場へ輸出され,中世はムスリム商人が,近世に入ってからは喜望峰回りのヨーロッパ商人が,盛んにその取引を行った。18世紀,西インド諸島の奴隷制プランテーションの藍産に圧倒されたが,ベンガルがイギリス植民地となってから,この地の藍プランテーションは国際市場に独占的地歩を築いた。20世紀初め以降,合成染料に駆逐された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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