中山王(ちゅうざんおう)
14世紀中頃の琉球(りゅうきゅう)は3部に分かれ,明朝はこれを中山,南山(なんざん),北山(ほくざん)と称し,それぞれに王号を与えて朝貢させていた。15世紀,中山王尚巴志(しょうはし)が三山を統一してから,中山王は琉球全体の国王の称号となった。琉球では世主(よのぬし)と呼ばれた。1872年,明治政府が琉球を藩にすると王は華族に列せられた。続いて79年の琉球処分により藩が廃止されて沖縄県が置かれると,最後の王尚泰(しょうたい)は明治政府の命令で東京に移住させられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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