チベット‐インド条約(チベット‐インドじょうやく)
Convention between Great Britain and Tibet ラサ条約,イギリス‐チベット条約ともいう。イギリスの強圧下イギリス代表とチベットとの間で1904年に結ばれた条約。ロシアに対抗してチベットを影響下に置くために,イギリス使節団はラサに侵攻し,ダライラマの逃亡にもかかわらず強引に同条約を締結した。これによりチベットは実際上イギリス保護国となった。1907年には英露協商の締結によってイギリス,ロシアともチベットに対する中国の宗主権を承認したが,イギリスの特殊権益は認められた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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