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チェチェン

Chechen ロシア連邦内の北カフカースの共和国で,住民の多くはイスラーム系の山地民族。カフカース戦争の結果,1859年にロシア帝国に併合された。ソ連時代には自治を認められ,36年チェチェン・イングーシ自治共和国となった。しかし独ソ戦中に対ドイツ協力したとの理由で,住民は中央アジアに追放,共和国は消滅した。57年名誉回復され,自治共和国は復活した。91年ドゥダエフ大統領はイングーシを置き去りにしてロシアからの独立を宣言しモスクワと対立した。92年イングーシはロシア側についた。94年エリツィンは軍隊を送ってチェチェンの軍事的制圧を図った。96年停戦合意ができたが,99年モスクワなどでの爆破テロが頻発すると,大統領プーチンはチェチェンに総攻撃を加え,制圧した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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