フランス,第四共和政(フランス,だいよんきょうわせい)
フランス解放ののちド・ゴールの首班のもとに臨時政府が組織されたが,1946年新憲法が成立し第四共和政が発足した。新憲法は女性参政権,下院優位などの特色を有したが,基本的には第三共和政憲法を引き継いでおり,その政治は共産党,社会党,人民共和派の三大政党の協力と対立に規定された。しかし冷戦の進展とともに共産党は野に下り,右からはド・ゴールの率いるフランス国民連合(RPF)の反対を受け,中道政治は安定を欠いた。加うるにインドシナ,アルジェリアと植民地独立運動への対応に失敗し,58年将軍たちの反乱に続くド・ゴールの登場で終止符を打たれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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