仏ソ相互援助条約(ふっソそうごえんじょじょうやく)
1935年5月2日パリでフランスとソ連との間に調印された。有効期間5年。この年3月のドイツの再軍備宣言によって,フランスとソ連は接近を促され,この条約を成立させた。これはドイツに対抗するが,国際連盟の枠内での防御体制としてつくられ,国際連盟規約やロカルノ条約と両立するような条文になっている。これによって仏ソの相互援助が約されたが,フランス側はこの批准を延ばし,ようやく翌36年2月27日に至って批准した。ドイツはこれをロカルノ条約違反として,3月ロカルノ条約廃棄を宣言した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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