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武断政治(ぶだんせいじ)

武人(軍人)の武力による専制的な政治。典型は中国,唐末五代。8世紀初めより,唐は異民族に備えるため,辺境に節度使を設置,安史の乱後は反乱に対処するために内地にも多く設けた。黄巣(こうそう)の乱以降,これらの節度使は中央政府の弱体化に乗じ,私兵を蓄え各地に割拠,軍事権ばかりでなく行政権や財政権も掌握して,藩鎮(はんちん)と呼ばれる強力な地方勢力を形成した。このような武人の台頭がもたらした政治をさす。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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