ハンニバル
Hannibal 前247~前183 カルタゴの名将。父のハミルカル・バルカとともにヒスパニアで兵力をつちかい,父の死後総指揮官となり,前218年ローマに挑戦し,第2次ポエニ戦争を起こした。ヒスパニアからガリア,アルプスを越えてイタリアに侵入し,各地でローマ軍を撃破し,特にカンネーの戦いではこれを徹底的に打ち破ったが,しだいに戦線は膠着化した。本国に帰還後,前202年ザマの戦いでスキピオ(大)の率いるローマ軍に大敗し,第2次ポエニ戦争は終結した。その後も鋭意国制改革に力を尽くし,またシリアから小アジアのビティニアへと移り,機をうかがったが前183年自殺した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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