古代インドの説話集。初め王子達に対する処世の教訓としての5編の説話からなったといわれ,この書名が生まれ,6世紀には中世ペルシア語に訳された。しかし現存のものはその後に編纂されたもので,「ねずみの嫁入り」など世界的に有名な寓話が集められ,またサンスクリットの教科書として広く読まれた。これは『ビドパーイの物語』として西洋に知られ,説話文学史上重要な地位を占めている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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