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反宗教改革(はんしゅうきょうかいかく)

Gegenreformation 宗教改革によって誘発されたカトリック教会内部の自己改革運動。15世紀末以来のスペインにおける信仰覚醒と16世紀中葉イタリアに起こった教会再統合の機運とが結合したもので,イエズス会の国際的な宣教活動によって推進された。このため政治的には宗教戦争が激発し,神学上は教皇権の再建を眼目にトリエント教会会議でトマス主義にもとづく近代カトリシズムが確立した。カトリック勢力はドイツ南部に再び地歩を得たほか,大航海時代に続く植民・貿易活動と提携しつつ,新世界(新大陸)やアジア地域にも拡大した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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