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ハンザ同盟(ハンザどうめい)

Hanse[ドイツ],Hansa[英] 中世の北欧商業圏を支配した北ドイツ都市同盟。ハンザは元来「団体」の意で,旅商人の組合をさし,降って「ドイツ・ハンザ〈Deutsche Hanse〉」を名乗る都市同盟をいう。リューベックを盟主とするその同盟都市数は最盛期には100を超えた。ロンドン,ブリュッヘ(ブリュージュ),ベルゲン,ノヴゴロドに四大根拠地(外地ハンザ)を置き,ヨーロッパ内陸部や東欧,さらに地中海商業圏へも進出した。経済的外地商人ハンザと政治的本国都市ハンザとの統合としての都市同盟の性格が明確化したのは1358年であり,デンマークの南進を阻止して(70年)その最盛期を迎えたが,ドイツ諸領邦国家の自領内の都市への圧迫やイギリス,オランダの外来商人排斥策,さらに加盟都市内部での商人対手工業者の抗争のため衰退し,17世紀末には消滅した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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