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バンコク

Krungthep[タイ],Bangkok[英] タイ国の首都。タイ名は「天人の都」の意。チャオプラヤー川の河口から約30kmの両岸に位置する。1782年,バンコク朝初代ラーマ1世が西岸のトンブリーから東岸に遷都,新王宮を建設したのに始まる。当初はビルマの脅威に備えて,城壁と濠(ほり)をめぐらした環濠囲郭(かんごういかく)都市だった。19世紀半ばのパドゥンクルンカセーム運河の開削により市域を倍加し,囲壁を持たない国際交易都市へと変貌し始めた。同じ頃,欧米人の嘆願により運河に代わる道路建設が始まった。同世紀末から官庁が並ぶ北部地区,外国人の活動が展開する南部地区の開発が進み,近代的都市景観が生まれた。20世紀を通じて,タイ国のあらゆる分野の中枢たる一極集中型の首都として拡大と発展を続け,深刻な都市問題も生み出した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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