ハンガリー事件(ハンガリーじけん)
1956年10~11月に社会主義国ハンガリーで起きた反ソ・改革要求の暴動。6月以来のポーランドでの暴動と改革に刺激されて,10月23日に学生,知識人らの改革要求のデモが起きた。政府の求めたソ連軍の介入(第1次軍事介入)ののち,改革派のナジを首相とする連立内閣ができ,複数政党制や集団農場からの離脱の自由が認められた。だが,ナジ政権がワルシャワ条約機構からの離脱をめざすと,11月4日にソ連は第2次軍事介入を行い,同政権を崩壊させた。ナジに代わってカーダールの社会主義労働者党の親ソ政権ができたが,労働者評議会によった改革派の抵抗は年末まで続いた。1989年以後,10月23日は国民記念日。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう