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パン・アフリカニズム

Pan-Africanism アフリカ大陸の諸民族,アフリカ系諸民族の主体性の回復,歴史の復権,独立と統一を目標とする運動。1900年トリニダード出身アフリカ系弁護士S.ウィリアムズが,ロンドンで初のパン・アフリカ会議(コンフェレンス)を開催。19年アメリカの黒人解放運動指導者デュボイスがパリで第1回パン・アフリカ会議(コングレス)を開催し,21~27年ロンドン,パリ,ニューヨークなどでの会議で,アフリカの自治推進などを採択。第二次世界大戦後,45年第5回マンチェスター会議で運動の主導権はエンクルマなどアフリカ諸地域の知識人・活動家の手にわたり,民族独立運動を支える役割を担う。74年のダル・エス・サラームでの第6回会議以降運動は沈滞。「アフリカ合衆国」構想は挫折したが,その精神はアフリカ統一機構(OAU)が継承。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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