パレスチナ
地中海東岸の地域。いわゆる大シリアの一部にあたる。前1200年頃住みついたペリシテ人が語源。前10世紀にはイスラエル王国が建国,中心都市としてイェルサレムが建設された。ユダヤ教,キリスト教,イスラームの聖地を包括するため,十字軍などさまざまな勢力の興亡の舞台となる。16世紀以降オスマン帝国の支配下に入るが,19世紀頃からヨーロッパからのユダヤ人の移住が活発化する(シオニズム)。1948年のイスラエル建国をきっかけにパレスチナ問題が発生。94年からはアラブ人であるパレスチナ人による暫定自治が始まるが,現在もイスラエル人とパレスチナ人の対立が続いている。中心都市は聖地でもあるイェルサレム。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう