バルフォア宣言(バルフォアせんげん)
Balfour Declaration 第一次世界大戦中の1917年,イギリスの外相バルフォアがオスマン帝国領であったイェルサレム地域にナショナル・ホームの建設を約束したもの。敵国オスマン帝国の弱体化を図り,ユダヤ人の戦争協力に感謝するねらいがあったが,イギリスはすでに15年同地域のアラブ人にもフサイン‐マクマホン書簡で同様な約束をしていた。またフランスとは,16年サイクス‐ピコ協定でその地域の国際管理に同意していたため問題となり,これが今日に至るまでのパレスチナ問題の原因となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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