バルフ
Balkh アフガニスタン北部の都市名。かつてギリシア人のバクトリア王国の首都バクトラとして繁栄した。しかしヘレニズム時代にさかのぼる遺構はなお発見されず,周辺には仏教遺跡が存在するのみ。イスラーム時代にもナウバハル(Nowbahar,新寺)の名が残り,アッバース朝初期の宰相として活躍したバルマクは新寺管理者の子孫といわれる。イスラーム時代にはホラーサーン州の中心都市の一つであったが,チンギス・カンの軍隊に大破され,廃墟と化した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう