ハルシュタット文化(ハルシュタットぶんか)
Hallstatt 西部オーストリアを中心とする鉄器時代初期の文化。同名の遺跡はザルツブルク付近にあり,約2000の墓を発見。A期(前1000~前800年),B期(前800~前700年),C期(前700~前600年),D期(前600~前500年)に分けられ,後半のC~D期が典型的鉄器時代である。長剣,矛(ほこ),闘斧(とうふ),ナイフ,留め針,ピン,バケツ,高坏(たかつき),鍋,動物形飾り金具,甲冑(かっちゅう),耳輪,頸(くび)飾り,腕飾り,馬具,人面,家形土器,骨壺などが初期から末期にかけてみられる遺物の概観である。そのうち,意匠のあるものは,ルリスタンおよびカフカース地方のものと関係深い。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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