パーリ語(パーリご)
中期インド・アーリヤ語に属するプラークリット(俗語)の一種。サンスクリット(古典梵語(ぼんご))に比べると簡素で古い要素を保持する。起源はマガダ語説,コーサラ語説,カリンガ語説,西インドのウッジェニー語説などがあり確定できないが,紀元前後の西北インド諸語から生まれた混淆(こんこう)言語と考えられる。この言語による古い仏教聖典が数多くスリランカ,ミャンマー,タイ,カンボジアなどに保存され,南方仏教に共通の聖典用文章語として役立っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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