中期ペルシア語(パフラヴィー語)を書くのに用いられた文字で,右から左に書かれる。アラム文字がしだいに変化してできたもので,走行体(行書体)は6世紀頃完成した。同一記号で多くの音価を有するものがあり,きわめて読みにくい。原則としては子音のみで22文字からなる。イランのイスラーム化後もゾロアスター教系の書物のなかで用いられたが,アラビア文字による表記法にしだいに代わられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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