ハドリアヌス
Publius Aelius Hadrianus 76~138(在位117~138) ローマ皇帝。ヒスパニアの出身。政界に進み,トラヤヌス帝のあと帝位を継ぐ。五賢帝のうちの第3番目にあたる。前帝の対外積極政策から転じて,防衛強化と国力充実に努めた。帝国内を視察して回り,ブリタニアでは城壁を築いた。行政機構と軍制の整備は,以後の帝国の組織の土台を固めたものである。ハドリアノポリス(英語でアドリアノープル,現エディルネ)などの都市建設や,アテネ,ローマにおける神殿建設でも知られる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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