パータリプトラ
クスマプラとも呼ばれる古代インドの都市。現在のビハール州の首都パトナ。ガンジス川に臨み,ソーン,ガンダク両河の合流点に近いところにある。前5世紀アジャータシャトルのときに要塞が築かれ,ほどなくラージャグリハから都が移された。その後マウリヤ朝,シュンガ朝,カーンヴァ朝,グプタ朝の都として栄え,メガステネースや法顕(ほっけん)を驚かせた壮麗な宮殿や立派な道路があったが,6世紀には衰えた。のちに,パーラ朝の拠点の一つにもなった。1913~15年,51~55年の2度にわたり発掘されたクムラハール遺跡では,マウリヤ朝の宮殿の大広間やグプタ期の僧院の跡が発見されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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