パタニ王国(パタニおうこく)
Patani マレー半島中部の東岸地域に14世紀後半から1785年まで存在したマレー系のイスラーム王国。マラッカ王国崩壊後,中国,琉球(りゅうきゅう),アユタヤ,ジャワなどの商人の寄港地となり,16~17世紀には胡椒(こしょう)や金などの交易で繁栄した。16世紀末期にアユタヤの支配から脱し,その後17世紀中頃にかけて南方のパハンやジョホールなどのマレー系王国と結んで勢力を拡大した。だが,1785年にはタイのバンコク朝の支配に服した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう